
神戸芸術工科大学 映像表現学科の3・4回生を中心にした学外上映会が開催される際に「Ki-Pro上映システム」を実際に使用していただきました。 リハーサルの後、オペレートチーム代表の緒方さんを初め、同学科生の津田さん、仁井本さんにKi-Proを使用した感想をお聞きしました。
kyotoDU:芸工(芸術工科大学)の編集機器はMacintoshを主に使用されていると聞きましたが、皆さん映画制作の時にはいつもFinalCutProを使用されているんですか?
― そうですね、入学した時からずっとFinal Cut Proで映画制作を行っています。 大学にWindows機器がある部屋とMacintosh機器がある部屋があって、まんが表現学科の人はWindowsのPremiere(Adobe社)を使っている人が多いですね。
Ki-Proの上には上映作品のトラックリスト、脇にはプレビュー用モニター
kyotoDU:実際にKi-Proを使用してみていかがでしたか?
― 大学が持っているプロジェクタやマスモニに出力する際、Ki-ProからHDMI出力→DVI-D変換に際してうまく映像が出ないものがありました。 BDプレイヤーからHDMI出力は問題なかったんですが、Ki-ProからHDMI出力に関していくつか問題があったように思います。 ちなみにSDI出力は可能でしたが、プロジェクタ側にSDI入力が付いていなかったので…。
kyotoDU:映像が出ない症状はどういったものでしたか?
― Ki-Proのシステムを立ち上げた時の「ブルーの画面(システム起動画面)」は出たのですが、 本編の映像部分の再生に関しては黒い画面のまま映像が出力されないといった現象でした。 ということで今回はKi-ProからRGB出力を行いプロジェクタで投影する事になりました。
kyotoDU:Ki-ProからのRGB出力、BDプレイヤーからのHDMI出力については違いがありましたか?
― 大分変化がありました。彩度と輝度に関してオリジナルに近い発色での上映を実現することができました。 またRGB出力でしたが、見た目の印象としてはBDプレイヤーからHDMI出力をした時よりも映像のクオリティが維持されていたように思います。
※BDはH.264圧縮、Ki-ProはProRes圧縮、素材の潜在的な高さがProResの方が高いためRGB出力であっても BD上映よりもKi-Pro上映のほうがクオリティが高いという結果になったようです。出力に関してはアナログ出力の1080での出力。
今回の上映で使用されたプロジェクター:LVP-FL7000(MITSUBISHI社
kyotoDU:Ki-Proを上映システムに組み込んだことで、どういった変化がありましたか?
― すごくいろいろと楽な面がありました。まずBDに関しては、BDディスク自体を作成する手間が掛かりましたが、 Ki-Proについては作業プロジェクトからデータを書き出すだけなので、その辺りでの作業スピードが断然違いますね。 ただKi-Proに関しては、トラック制御可能なのですが、Ki-Proにデータを入れた際にトラックの順番を任意に調整できないということはありました。 これについては数字を入れてみたり、名前をアルファベット順にしてみたりしましたが、ランダムでKi-Pro内に収録されるようでした(笑)。 あとは、同じフレームレートの素材をトラック分けして上映した際にはトラック間の移動でビデオノイズが出ないので、 プロジェクターのシャッター機能などを使う手間は省けましたね。BDプレイヤーなどではディスクチェンジの間などはシャッター機能で スクリーンを黒画面を映しておかないといけないので。
kyotoDU:上映時のバックアップは普段はどうされていますか?
― BD上映の時は同じ内容のものを2枚作って対応していました。
kyotoDU:今後もKi-Pro上映システムを使ってみたいですか?
― そうですね、BDを作る時間を考えればKi-Proは便利ですが、書出しフォーマットでの設定(解像度、圧縮形式、音声形式)などをしっかりと制作者側に教えていく必要はありますね。 あと、Ki-Proは上映会間際まで映像の更新が可能になったので、映像を修正したいという要望に答えていくとキリが無かったですね(笑)。 BDだと「作って持ってきて」といえるので制作者側の負担だけで済みますけど、 Ki-Proの場合はオペレートするスタッフの方もデータをコピーする際などに立ち会わないといけなかったりするので(笑)。
オペレートチーム
左から:上映班チーフ 緒方恵里奈さん(4回生)、会場班 津田翔志朗さん(3回生)、上映班 仁井本真奈さん(3回生)
今回、プロジェクタ側にSDI入力が対応していない場合はHDMIかRGBでの入力対応となるが、BDでの上映よりも素材のクオリティを維持できるという部分について驚きました。 また、実際に普段Final Cut Proを使用されている方であれば、Ki-Proストレージモジュールのデータ移動に関して、 それほど特別な知識が無くても主催者側で対応していただけるという事がわかりました。
インタビュー:KyotoDU 唐津
上映プロジェクター:LVP-FL7000[MITSUBISHI社]